最近SNSで、
「関節のズレなんて存在しない」
「整体は非科学的だ」
といった投稿を、一部の医師が発信しているのをよく見かけます。
“叩きやすい構図”に味を占めているだけでは?
と感じる場面が増えてきました。


整体で使う「関節のズレ」という言葉は、
骨が脱臼している、位置が外れている、という意味ではありません。
・関節包
・靱帯
・滑膜
・筋膜(ファシア)
こうした軟部組織の張力バランスの破綻を、
臨床上わかりやすく表現した言葉です。
医学的に言い換えれば、
関節位置覚の変化、関節包の硬さ、筋膜の高密度化など。
実際、これらは論文でも普通に扱われている概念です。
否定されているのは現象ではなく、
言葉の使われ方だけというケースがほとんどです。
ファシアは、
もはや治療家の感覚論だけの話ではありません。
力の伝達、関節運動の制御、疼痛調整、
さらには自律神経との関係まで含めて、
現在は医学・解剖学の正式な研究対象です。
それでも
「MRIで異常がないから問題ない」
となってしまうのは、評価している軸が違うからです。
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